2004年3月17日のInternet Watchに、 米Onfolio、ブラウザと統合された高度なWeb情報管理ソフトという記事があった。閲覧した Webページの情報などをスマートに管理できるもののようで、結構便利そうな気がしたので試してみた。
早速 Onfolioのページからダウンロードして試してみた。インストールは特に問題になることもなく終わった。ただし、 .net framework 1.1が必要になるので、あらかじめ日本語版をインストールしておくのが無難だろう。 (そうしないと、勝手に英語版がインストールされるような気がする。)
Onfolioへのショートカットがデスクトップにできていたので、これを実行してみる。すると、 Onfolioに関する情報などへのリンクが含まれるページが IEで表示された。マニュアルを読むと、アドレスバーの横にある Onfolioのボタンをクリックすると、 Onfolioのブラウザ・ペインを表示するためのボタンと閲覧中のページを保存するためのボタンが出てくると書いてあるのだが、 JAWSを使っている場合は、どうもこれがうまくいかないようだ。
とりあえず、 Flashベースのチュートリアルのようなものを再生してみた。日本語環境を使っている場合、聞きにくいカタカナ英語の発声で英語のマニュアルを聞くよりも、こうして人が読み上げてくれている方がずいぶん楽だ。 (もちろんシンセサイザーを切り替えることもできるのだが、 JAWSが出すメッセージや付加情報が日本語である以上、あまりうれしくないので、あまり使っていない。) ざっと聞いた感じでは、かなり便利そうな印象だ。「お気に入り」と「オフライン作業」を組み合わせて、さらに賢くした感じのような印象だ。なんとか使ってみたいのだが、前述のとおり、 JAWSと使うのは難しいような雰囲気だった。
いろいろと試してもうまくいかないので、そろそろあきらめようと思ったのだが、スタートメニューの中にできたショートカットをまだ見ていないことを思い出した。見てみると、その中にヘルプがあったので、あまり期待せずに開いてみた。すると、キーボード・ショートカットの一覧を発見! どうやら、アドレスバー横のボタンを押さなくても、キーボードで問題なく操作できそうである。
そこで早速やってみたのだが、結論から言うとどうもだめっぽい。というのは、表示されている Onfolioのペインに移動したり、その内容を確認する手段がなさそうだからである。 Onfolio Deskbarという、 IEとは独立のアプリケーションもあるのだが、これもどうやら JAWSでは内容の確認のしようがなさそうなのである。
閲覧した情報をいかにうまく蓄積して利用するか、というのはかなり重要な問題である。 Altair/Vegaのユーザの中には、この点をきわめてうまくやっている人もいるので、 Onfolioにはちょっと期待したのだが残念である。 JAWSのカスタマイズで対応できるのかもしれないが、残念ながらそれに十分な知識がないので、今回はあきらめることにした。今後に期待である。