Windowsの Explorerで、たとえば C:\Windows (とか私の home directory と か…) のように、やたらとたくさんファイルがあるようなフォルダを表示さ せたとき、目的のファイルを選択するのに一苦労する、ということがある。特 にスクリーンリーダーを使っていたりして、主にキーボード操作でことを行っ ていると、ざっと眺めてピンポイントで狙いを定めてマウスを動かす、なんて ことはできない。そんな状況をなんとかするのに役立つソフトがある。そして、 それを使わなくても、実はWindowsにもともとついている機能でかなり楽がで きることが最近分かった。
状況の整理
Windowsでキーボード・オペレーションをしていると、大量にファイルがある フォルダでの操作が大変だったりする。マウスしか使わない、というそこの肩 こりの貴方には関係のない話だろうが…。それでも、ファイル名が英語ばかり ならば (当然半角英数) 、最初の文字を入力することで、入力した文字から始 まる名前のファイルにフォーカスが移り、何度かその文字を入れてやればその うち目的のファイルにたどり着くことができる。 (とはいっても、これも数が 多いと話しにならないのだが。) しかし、全角文字がファイル名に使われてい ると、この方法は使えない。
Incremental Searchができるなんて知らなかった…
という訳で、そういう困った状況があるわけだが、 エクスプローラの絞り込み選択でローマ字入力を可能に「MigemizeExplorer」 という記事が、たまたま読んでいた インプレスの 窓の杜に出 ていた。特に気にも留めずに読み飛ばしそうになったのだが、「んむ? エクス プローラの絞込み検索ってなんだ??」と思ったので、とりあえずこの記事を読 んでみた。
となんと、具体的なやり方は書いてないのだが、キ Windows Explorerの標 準機能として、ーボードから英数字を 入力して前方一致の incremental searchができると書いてある。んー、知ら なかった…。ということで、早速試してみる。
「キーボードから入力する」と書いてあるのだが、フォーカスがファイル 一覧にあるときに何かを入力するだけでは、前述のようにいわば頭だし検索が できるだけである。そこで、半信半疑でアドレスバーにフォーカスを移して試 してみた。 (マウスユーザの貴方、アドレスバーへは ALT+Dでどうぞ!) スク リーンリーダーのユーザの最大の弱点の一つは、画面が動的に変化していると きに、その変化の存在を認識できない可能性が高いことだと思う。だから、今 までファイル一覧のウィンドウのアドレスバーに何か入力したときに、画面に どんな変化がもたらされているかなどということは知らなかったし、そもそも 変化が起こっていたことすら知らなかった。がともかく、入力してみた上で、 これも半信半疑でタブを押してみて驚いた。確かに絞込みされてリストができ ている!!
ひょっとしたらこれはきわめて常識的なことなのかもしれないのだが、かなり 便利な機能なのに知らなかった。これでかなり楽になりそうだ。とは言っても、 たとえば「あの zipファイル、名前なんだっけか…」みたいなケースではこの 機能は使えない。ので、この機能を知る前から使っていたソフトの出番となる。
RegExpSel
これも 窓の杜で紹介されていた のだが、この RegExpSelというプログラムを常駐させておくと、アドレスバー から正規表現または wildmat (と同じまたはほぼ同じ) の検索ができる。この ソフトの場合は、パターンを入力した後に nキー、または N (shift + n) キー で、次候補/前候補に移動できる。
前述のように、ファイル名を完全に覚えていないときに便利なのはそうな のだが、ちゃんと覚えているときでも、単にそのファイルを開きたいというと き以外のケースにおいては、 RegExpSelの方が便利かもしれない。ということ で、結局新たに知った incremental searchではなく、 RegExpSelを使い続け ていくことになりそうだ。